「ゲームもテレビも自分の部屋で見たいけれど、モニターとテレビを2台も置くスペースがない」
「どうせなら高画質なゲーミングモニターでテレビも見たいのに、チューナー内蔵モデルが見つからない」
このようにお悩みではありませんか?実は、多くのゲーマーが同じ壁にぶつかり、間違った製品を選んで後悔しています。
結論からお伝えすると、現在、144Hz以上の高リフレッシュレートに対応した『チューナー内蔵ゲーミングモニター』は市場にほぼ存在しません。
なぜなら、高速描画を最優先するモニターの設計思想と、映像処理を優先するテレビの構造は根本的に相反するものだからです。
しかし、諦める必要はありません。プロゲーマー仕様の環境構築を行ってきた筆者が、「外付けチューナー」や「nasne」を活用し、ゲーミング性能を一切犠牲にせずテレビも楽しめる最適解を解説します。この記事を読めば、あなたのプレイスタイルに合った「最強の1台」が必ず見つかります。
なぜ「テレビチューナー内蔵ゲーミングモニター」は存在しないのか
家電量販店やネットショップを探し回っても、チューナー内蔵のゲーミングモニターが見つからないのには、明確な技術的・コスト的な理由があります。ここを理解することで、「探し足りないだけでは?」という疑問が解消されるはずです。
構造的な決定的な違い:スピード vs 美しさ
ゲーミングモニターとテレビは、そもそも目指しているゴールが異なります。
- ゲーミングモニター:入力された信号を「いかに遅延なくそのまま表示するか」を最優先します。余計な映像処理を省くことで、コンマ数秒の反応速度を実現しています。
- テレビ:ノイズ除去やフレーム補間などの「映像処理」を大量に行い、映像を美しく見せることを優先します。この処理時間が、ゲーマーにとって致命的な「遅延」となります。
コストと需要の問題
モニターにチューナーを内蔵するには、B-CASカードスロットの実装や受信料関連の法的対応、NHK受信契約を忌避する層への配慮など、製造コストとリスクが跳ね上がります。一方で、純粋なゲーマーはテレビ機能を求めない傾向が強いため、メーカーは需要の少ない「全部入りモデル」を作りたがらないのが現状です。
かつては一部メーカーから発売されていましたが、現在は「モニターはゲーム専用、テレビは見たい人だけ外付けで追加する」というスタイルが業界標準となっています。
もし「テレビのゲームモードで代用できないの?」と思った方は要注意です。一般的なテレビのゲームモードでも、応答速度やリフレッシュレートはゲーミングモニターに遠く及びません。特にFPSや格闘ゲームをする場合、テレビを選んだ時点でハードウェア的な不利を背負うことになります。
解決策A:ゲーミングモニター + 外付けチューナー(FPS/ガチ勢向け)
FPSやバトロワ系ゲームをプレイする「ガチ勢」にとって、144Hz以上のリフレッシュレートと1ms以下の応答速度は譲れない条件です。この性能を維持しつつテレビを見るには、この構成が唯一の正解です。
HDMI接続タイプの外付け地デジチューナー
最もシンプルな方法は、HDMI出力端子を持つ「外付けテレビチューナー」を購入し、モニターのHDMIポートに接続することです。I-O DATAの「REC-ON」シリーズなどが代表的です。
- メリット:モニターの性能をフルに活かせる。PCやゲーム機を立ち上げなくてもテレビが見られる。
- デメリット:モニターにHDMI端子が複数必要(最低2つ)。スピーカー非搭載モニターの場合は別途スピーカーが必要。
最強の選択肢『nasne(ナスネ)』+PC/PS5連携
筆者が最もおすすめするのは、バッファロー製のネットワークレコーダー「nasne」を導入する方法です。これは単なるチューナーではありません。
「nasne」がゲーマーに最強である3つの理由
- 配線の自由度:nasneはアンテナ線の近くに置き、モニターやゲーム機は離れたデスクに置けます。部屋のレイアウトがアンテナ端子の位置に縛られません。
- PS5/スマホがテレビになる:PS5のアプリ「torne」を使えば、ゲーム機が爆速のテレビチューナーに早変わりします。コントローラーでサクサク操作でき、ゲームロード中の暇つぶしにスマホでテレビを見ることも可能です。
- 画面切り替え不要:PCアプリを使えば、ゲームのマッチング待ち時間にウィンドウ画面でテレビを流し見できます。これは外付けチューナーにはできない芸当です。
安価なHDMIチューナーを選ぶ際の注意点
もしnasneではなく、安価な単体チューナーを選ぶ場合は以下の点に注意してください。
- リモコンの反応速度:安いモデルはチャンネル切り替えがワンテンポ遅れることが多く、ストレスになります。
- 画質(解像度):「フルセグ」対応を選んでください。「ワンセグ」のみの安物は、モニターの大画面では画質が荒すぎて見るに堪えません。
- 音声出力:お使いのモニターにスピーカーはついていますか? スピーカーがない場合、音声分離機など複雑な配線が必要になるため、購入前に必ず確認してください。
解決策B:高性能ゲーミングテレビ(RPG/映像美重視向け)
「FPSのランクマッチで上位を目指すわけではない」「RPGやアクションゲームの映像美を楽しみたい」という方には、モニターではなく「高性能ゲーミングテレビ」という選択肢があります。
42〜43インチ有機ELテレビの進化
最近では、LGのCシリーズやSonyのBRAVIA A90Kシリーズなど、42〜43インチというデスクに置けるサイズの有機ELテレビが登場しています。これらはHDMI 2.1に対応し、4K/120Hzでの表示が可能です。
有機EL特有の「完全な黒」の表現は、ゲーミングモニター(IPSパネルやTNパネル)では絶対に味わえない没入感を生み出します。FF16のようなグラフィック重視のゲームには最適です。
「ゲームモード」の性能と限界
国産メーカー(REGZAなど)のゲームモードは非常に優秀で、遅延を最小限(約0.83ms〜)に抑える技術が進んでいます。しかし、以下の点には注意が必要です。
- リフレッシュレートの壁:テレビは現状120Hzが上限です。PCゲームで165Hzや240Hzを出したい場合、テレビではスペック不足になります。
- 距離感と文字サイズ:テレビは「離れて見る」前提で作られているため、デスクで50cmの距離で見ると、画面端の情報を見るのに首を振る必要が出てきます。PC作業用モニタとして兼用する場合、文字が滲んで見えにくいこともあるため注意が必要です。
失敗しない選び方:あなたはどっち派?判定チェック
ここまで解説した2つの解決策、どちらが自分に合っているか迷っている方のために、判定リストを作成しました。
| 比較項目 | 解決策A(モニター+外付け) | 解決策B(ゲーミングTV) |
|---|---|---|
| メインゲーム | FPS、バトロワ、格闘ゲーム (APEX, Valorant, SF6) | RPG、オープンワールド (FF, モンハン, 原神) |
| 重視する性能 | 応答速度、高リフレッシュレート (144Hz〜240Hz) | 映像の美しさ、黒の表現 (4K/HDR/有機EL) |
| デスク用途 | PC作業、エクセル、WEB閲覧もガッツリ行う | 主に動画視聴やゲームのみ (文字作業は不向き) |
| 予算感 | モニター3〜5万 + チューナー等2〜3万 計:5〜8万円前後 | 高性能モデルなら 計:15万円〜 |
まとめ
ゲーミングモニターにテレビチューナー内蔵モデルが存在しないのは、性能を追求した結果です。無理に中古の古い内蔵モデルを探すのはやめましょう。
- FPS・勝ちにこだわるなら:「高リフレッシュレートモニター」+「nasne(または外付けチューナー)」が最強の布陣です。
- 映像美・RPG重視なら:「42型有機ELゲーミングテレビ」を選ぶと、幸せになれます。
これからデスク環境を整える方は、まずは自分のプレイするゲームが「120Hz以上を必要とするか」を確認してください。それだけで、選ぶべき道は決まります。今すぐAmazonや楽天で、狙っているモニターのスペックと「nasne」の在庫をチェックしてみましょう。

