FPSやRPGのプレイ中、ふとした拍子にゲーミングモニターを割ってしまい、「やってしまった…」と頭が真っ白になっていませんか?高価な機材が一瞬でただのオブジェになってしまった絶望感、痛いほど分かります。
結論からお伝えすると、液晶割れに対する応急処置や裏技は一切存在しません。
自力修理も不可能であり、メーカー修理も新品を買うより高額になるケースが大半です。
しかし、まだ諦めるのは早いです。この記事では、ネット上の怪しい「直し方」に騙されてトドメを刺さないための注意点と、絶望的な状況から唯一「実質数千円」で解決できるかもしれない裏ワザ(火災保険の活用)を詳しく解説します。
「直し方」を探す前に知るべき絶望的な現実(裏技・自力・メーカー修理)
藁にもすがる思いで「モニター 液晶割れ 直し方 裏技」などを検索されているかもしれませんが、まずはその期待を捨ててください。物理的に破損したガラス基板と液晶層は、どんな方法を使っても元には戻りません。
絶対にやってはいけない!ネット上の嘘とNG行動
YouTubeやSNSには「液晶を揉んで直す」「歯磨き粉で直る」といった動画が存在しますが、これらはゲーミングモニターの「液晶割れ」には何の効果もありません。むしろ被害を拡大させる危険な行為です。
- 画面を指で押す・揉む:
「ドット抜け」の対処法と混同されがちですが、割れている画面を押すと亀裂が広がり、液晶漏れが拡大します。 - 歯磨き粉やワセリンを塗る:
これは「表面の浅い擦り傷」を目立たなくする手法です。割れ目に水分や油分が入り込むと、内部基板がショートし、発火や発煙の原因になります。 - テープで補強する:
ガラス片で指を切らないための安全策にはなりますが、画質は改善しません。
自力修理をおすすめしない3つの理由
「自分でパネルを買って交換すれば安いのでは?」と考える方がいますが、以下の理由から絶対にやめておくべきです。
- 部品が入手困難:ゲーミングモニター(特に144Hz以上の高リフレッシュレートモデル)の純正パネルは市場に流通しておらず、中国などの海外サイトから怪しい互換品を取り寄せるしかありません。
- コストの矛盾:運良くパネルが見つかっても、価格はモニター本体の7〜8割程度します。送料を含めると新品と変わらない値段になります。
- 高リスク:モニター内部には高電圧のコンデンサがあり、感電のリスクがあります。また、薄いフィルム配線を一本でも切れば完全にゴミとなります。
メーカー修理見積もりが「新品より高い」カラクリ
メーカー(ASUS、BenQ、Dellなど)に修理を依頼した場合の相場は、購入価格の70%〜100%以上になることがほとんどです。
例えば、7万円で購入したモニターの液晶割れ修理見積もりが「5万9,000円」だったという事例もあります。内訳は以下のようになります。
| 項目 | 概算費用 |
| 液晶パネル部品代 | 本体価格の60〜70% |
| 技術料(作業費) | 10,000円〜20,000円 |
| 往復送料・梱包材 | 3,000円〜5,000円 |
このように、修理するよりも新品に買い替えた方が安い、もしくは数千円の差で新品が買えるというのが現実です。
唯一の希望!火災保険(家財)で修理・買い替え費用が出るケース
自腹での修理が現実的でない今、確認すべきは「火災保険」です。「火事でもないのに?」と思うかもしれませんが、多くの賃貸・持ち家の火災保険には「家財」の補償が含まれています。
「うっかり割った」が補償される条件とは
火災保険のオプション(特約)に「不測かつ突発的な事故(破損・汚損)」が含まれている場合、偶然な事故による破損として補償対象になる可能性があります。
一般的にノートパソコンやスマホは「携帯式通信機器」として対象外になることが多いですが、デスクトップ用のゲーミングモニターは「家財(家具・家電)」として扱われ、補償対象になりやすい傾向があります。
【重要】自己負担額(免責金額)を確認してください
保険を使う際、「免責金額」として設定されている額(例:3,000円〜3万円)だけを自己負担すれば、残りの修理費用(または再調達費用)が保険金として支払われます。数万円のモニターが、免責金額だけで復活する計算になります。
※2025年10月以降の注意点
近年の保険料率改定により、破損・汚損の免責金額が引き上げられるトレンドにあります(例:免責5万円〜など)。現在の契約が古いタイプであれば、免責が安く済む最後のチャンスかもしれません。更新時期を迎える前に必ず証券を確認しましょう。
保険申請の流れと必要な証拠(写真・見積書)
もし補償対象だった場合、以下の手順で進めます。絶対にやってはいけないのは、「証拠写真を撮る前に捨ててしまうこと」です。
- 1. 被害状況の撮影:電源を入れた状態(割れている画面)と、モニターの型番シール、全体の写真を撮影します。
- 2. 修理見積もりの取得:メーカーや修理業者に「修理見積書」を依頼します。「修理不能」または「修理費〇〇円」という証明が必要です。
- 3. 保険会社へ連絡:「模様替え中に机の角をぶつけて割ってしまった」など、事故の状況を正確に伝えます。
修理不可なら「ジャンク品」として売却し、次の軍資金にする
保険も使えなかった場合の最終手段は、「ジャンク品」として売却することです。そのままゴミに出すと「リサイクル料金」等の処分費がかかりますが、売れば逆に数千円のお小遣いになります。
「ゴミ」がお金に変わる?ゲーミングモニターの残存価値
「画面が映らないのに売れるの?」と疑問に思うでしょう。しかし、ゲーミングモニターには以下のような価値が残っています。
- 内部基板(メインボード):144Hzや240Hzを出力する高性能な基板は、修理パーツとして需要があります。
- スタンド・ACアダプタ:同型機のユーザーがスタンドだけ壊した際などに需要があります。
特に高リフレッシュレートの高級モデルほど、液晶割れでも1,000円〜5,000円程度で売れる可能性があります。
処分費を払わずに手放す方法まとめ
粗大ゴミやメーカー回収に出すと数千円のマイナスですが、以下の方法ならプラス、あるいは±0円で手放せます。
- フリマアプリ(メルカリ・Yahoo!フリマ):「液晶割れ・ジャンク」と明記して出品。送料がかさむため、着払いや直接引き取り設定も検討しましょう。
- ジャンク買取専門店(ハードオフ等):持ち込みなら送料不要。数十円〜数百円の査定でも、処分費が浮くなら御の字です。
まとめ
ゲーミングモニターの液晶割れには、魔法のような応急処置はありません。ネット上の誤った情報で余計な手間をかける前に、損をしないための行動に移りましょう。
- 画面を揉んだり歯磨き粉を塗ったりするのはNG行動。
- 自力修理・メーカー修理は高額なため諦めるのが賢明。
- まずは火災保険(家財)の「破損・汚損特約」を確認し、数千円で直せる可能性にかける。
- 保険が無理なら、処分費を払わずに「ジャンク品」として売却し、買い替え資金の足しにする。
今すぐ、ご自宅の「火災保険証券」を探して、破損・汚損の項目をチェックしてみてください。それが数万円をドブに捨てないための唯一のスタートラインです。

