ゲーミングモニターのeARC対応機種決定版!希少な機種と代替接続術

ゲーミングモニター

「PS5の3DオーディオやDolby Atmosを、手持ちのサウンドバーから最高音質で鳴らしたい。でもモニターにeARC端子が見当たらない…」とお悩みではありませんか?
実は、ゲーミングモニターの構造上、eARC(オーディオリターンチャンネル)を搭載している機種はごくわずかであり、多くの方がこの「配線の壁」に直面しています。

結論からお伝えすると、市場の99%のモニターはeARC非対応ですが、「HDMI 2.1パススルー」対応のサウンドバーか、最新の「音声分離器」を使えば、モニターを買い替えずに解決可能です。
なぜなら、これらはモニターの端子に依存せず、PS5から直接高音質データを抜き出せる「プロ仕様の正解ルート」だからです。

この記事では、現在入手可能な「本物のeARC搭載モニター」の厳選リストと、非対応モニターでも4K/120Hz・VRRを維持したまま最高音質を実現する具体的な接続術を解説します。あなたの環境に最適なのは「モニター買い替え」か「アダプター導入」か、今すぐ答えが分かります。

ゲーミングモニターのeARC対応機種と対応してない機種の代替接続術のイメージ画像

実質これだけ!eARC/ARC対応ゲーミングモニター機種一覧

ゲーミングモニター市場において、テレビのようにHDMIケーブル1本で音声を送り返せる「eARC/ARC」に対応した機種は極めて希少です。
以下に、執筆時点で確認されている数少ない対応機種と、PS5に最適化された有力候補を紹介します。

BenQ MOBIUZ EX321UX

ゲーミングモニター界の「ユニコーン」とも呼べる存在です。この機種は明確に「HDMI eARC」ポートを搭載しており、最大7.1chのサラウンドサウンド出力に対応しています。
4K/144Hz、Mini LED液晶という最高峰のスペックに加え、モニター単体でサウンドバーへの音声伝送を完結できる数少ない「本物のeARCモニター」です。配線をシンプルにしたい場合、現状これ以上の選択肢はありません。

LG OLED TV(Cシリーズ / 42インチ等)

「モニター」の枠を超えた最適解として、多くのゲーマーが選んでいるのがLGの有機ELテレビ(C3/C4シリーズ)です。特に42インチモデルはデスクに置けるサイズ感でありながら、中身はハイエンドテレビそのもの。
当然ながらeARCを標準装備しており、Dolby Atmosなどの立体音響もケーブル1本でサウンドバーへパススルー可能です。画質、音響対応ともに隙がなく、実質的な「最強のゲーミングモニター」として君臨しています。

Samsung Odyssey Ark

55インチの湾曲スクリーンを持つモンスターマシンです。この機種もテレビに近い設計思想で作られており、eARCに対応しています。コクピットモードなどの独自機能に加え、音響面でも妥協のない設計となっています。

Odyssey Ark

Sony INZONE M9 II / M9

PlayStation 5の性能を最大限に引き出す「完全対応」の象徴とも言えるモデルです。オートHDRトーンマッピングなどPS5専用機能が充実しており、映像美は折り紙付きです。
重要な注意点として、本機は映像入力としてのHDMI 2.1は完備していますが、音声出力(eARC)については一般的なモニター同様に非搭載または限定的であるケースが多いため、サウンドバーとの接続には後述する「パススルー接続」が推奨されます。PS5との親和性は世界一ですが、音響配線には工夫が必要です。

なぜモニターにはeARCがない?非対応でもOKな「正解ルート」

そもそも、なぜ高価なゲーミングモニターにもeARCが付いていないのでしょうか。
理由は単純で、「モニターはPC接続(DisplayPort)が主役だから」です。HDMIはあくまでサブ入力という扱いが多く、テレビのようなAV機器との連携機能は省かれがちです。

しかし、モニターを買い替えなくても、以下の2つの方法で「4K/120Hz映像」と「Dolby Atmos音声」を両立できます。

ルートA:サウンドバー経由(パススルー接続)

最もスマートで画質・音質劣化のない方法がこれです。
配線の順序を「PS5 → サウンドバー(HDMI IN) → サウンドバー(HDMI OUT) → モニター」と繋ぎます。

  • メリット: eARC非対応モニターでも、サウンドバーが音声を直接受け取るため、劣化ゼロの最高音質(Atmos/LPCM 7.1ch)が楽しめます。
  • 必須条件: サウンドバー側が「4K/120Hz VRR パススルー」に対応している必要があります。
  • 推奨モデル: Sony HT-A7000 / HT-A5000(アップデートで対応)や、最新の BRAVIA Theater Bar 9 / 8 など。

    ※注意: 古いサウンドバーや廉価モデルはHDMI 2.0までの対応となり、映像が4K/60Hzに制限されたり、VRR(可変リフレッシュレート)が機能しなくなったりするため、スペック確認が必須です。

ルートB:最新のHDMI 2.1音声分離器

現在愛用しているサウンドバーにHDMI入力がない場合や、パススルー機能が弱い(120Hz非対応)場合に使う「物理的な解決策」です。
PS5とモニターの間に「音声分離器(HDMIオーディオエクストラクター)」を挟み、映像と音声を強制的に分けます。

  • 仕組み: 音声だけを分離してサウンドバー(光デジタルやHDMI音響専用端子)へ送り、映像はモニターへ送ります。
  • 必須条件: 必ず「HDMI 2.1対応(4K/120Hz/VRR対応)」と明記された最新製品を選んでください。
  • 推奨製品:ラトックシステム RS-HD2HDA-8K
    ※注意: 安価な「4K/60Hz対応」の分離器を使うと、せっかくのPS5の映像性能(120fps)が出せなくなります。

ゲーマー必読!ARC/eARCと光デジタルの決定的な違い

「音が出れば何でもいい」と思っていませんか? FPSでの足音の定位感や、映画の没入感を重視するなら、規格の違いを知っておく必要があります。

帯域幅と音質の壁

規格帯域幅対応フォーマットゲーマーへの影響
光デジタル5.1ch (圧縮)
2ch (非圧縮)
帯域不足。PS5で7.1chやAtmosを選択できず、定位感が損なわれる。
ARC5.1ch (圧縮)
Dolby Digital Plus
Atmos(圧縮)は通るが、ゲーム用の非圧縮LPCMマルチチャンネルは厳しい場合がある。
eARC
(またはパススルー)
Dolby Atmos (TrueHD)
LPCM 7.1ch (非圧縮)
完全な音質。遅延がなく、背後からの足音も正確に聞き分けられる。

FPSゲーマーにとって重要なのは「遅延(リップシンク)」と「定位」です。
光デジタル接続は古い規格のため、最新の3Dオーディオデータをそのまま送ることができません。「HDMI 2.1パススルー」または「eARC」接続こそが、PS5の本来のサウンド体験を唯一解放できる手段なのです。

まとめ

モニターのeARC対応状況と、その解決策について解説しました。

  • eARCを標準搭載するモニターはBenQ MOBIUZ EX321UXLG OLED Cシリーズ」などごく一部に限られます。
  • Sony INZONE M9 IIなどは映像性能こそ最強ですが、音声出力については別途工夫が必要です。
  • モニターを買い替えずに最高音質を得るなら、「HDMI 2.1パススルー対応のサウンドバー(例: HT-A7000)」を導入するのが最も賢い投資です。
  • 安価に済ませたい場合は、HDMI 2.1対応の音声分離器を導入しましょう。

今のモニターを使い続けたいなら、まずは欲しいサウンドバーのスペック表に「4K 120Hz Pass-through」の文字があるかを確認してください。それが、あなたのゲーム環境を映画館に変える第一歩です。

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