「干し芋を作りたいけど、外で干すスペースがない」「天候に左右されずに手軽に作りたい」そんな悩みを持つ方に朗報です。
実は、電子レンジやオーブンなど家にある家電を使えば、天日干し不要で簡単に干し芋が作れます。
そこでこんな疑問はありませんか。
- 電子レンジで干し芋を作る方法は?
- オーブンやトースターでの作り方は?
- 室内で簡単に作れる方法はある?
この記事では、電子レンジで作る干し芋の簡単レシピから、オーブンや室内干し、冷蔵庫を使った方法まで、初心者でも失敗しない干し芋の作り方をご紹介します。
- 電子レンジは蒸す工程に使用、500Wで8〜12分程度が目安(加熱しすぎに注意)
- オーブンは100℃の低温で片面1時間ずつ乾燥させる
- 室内干しは扇風機と除湿機を使えば2〜5日で完成
- 冷蔵庫なら食品用脱水シートで24時間寝かせる半生干し芋も
- おすすめ品種は紅はるか、シルクスイート、安納芋

電子レンジで干し芋を作る基本の手順
電子レンジを使った干し芋作りでは、電子レンジは「蒸す工程」に使用します。
電子レンジだけで完全な干し芋を作ることは難しく、その後の乾燥工程(天日干しやオーブン)が必要になります。
必要な材料と道具
- さつまいも(中サイズ、紅はるかや安納芋がおすすめ)
- ラップ
- キッチンペーパー(濡らして使用)
- 電子レンジ対応の皿
- クッキングシート
- 包丁・まな板
電子レンジでの加熱方法と時間の目安
- さつまいもをよく洗い、皮付きのまま濡らしたキッチンペーパーで包み、さらにラップでふんわり包みます
- 500Wで8〜12分程度加熱します(中サイズ1本あたり)
- 竹串を刺してスーッと通るまで柔らかくなったら完成
- 粗熱が取れたら皮をむき、7mm〜1cm厚にスライス
※注意:電子レンジでの加熱しすぎは、水分が飛びすぎて炭化・発火の原因になります。8分頃からこまめに様子を見てください。
電子レンジ使用時の注意点
電子レンジで加熱したさつまいもは、水分が多く残りやすいため、天日干しには向きません。
電子レンジで蒸した後は、オーブンや室内干しでの乾燥工程が必要です。
オーブンを使った本格的な干し芋の作り方
オーブンを使えば、天日干し不要で本格的な干し芋が作れます。
ここでのポイントは、100℃という「低温」で加熱することです。高温で焼くと「焼き芋」になってしまいますが、低温でじっくり水分を飛ばすことで、干し芋特有の食感に仕上がります。
オーブンでの温度設定と加熱時間
- さつまいもを蒸し器または炊飯器で1〜2時間じっくり蒸す(電子レンジでも可)
- 粗熱が取れたら皮をむき、7mm〜1cm厚にスライス
- オーブンを100℃に予熱する
- 天板にクッキングシートを敷き、スライスしたさつまいもを重ならないように並べる
- 100℃で1時間加熱
- オーブンを開けてさつまいもを裏返す
- さらに100℃で1時間加熱(合計2時間)
- 粗熱が取れてから触って、好みの干し具合になっていれば完成
片面ずつ焼く手順とコツ
片面1時間ずつ焼くことで、均一に水分を飛ばすことができます。
もし焦げ目がついてしまう場合は、温度を少し下げるか、アルミホイルをかけて調整しましょう。
オーブン使用のメリットとデメリット
【メリット】
- 天候に左右されない
- 虫や鳥の心配がない
- 2時間で完成する
- 温度管理がしやすい
【デメリット】
- 電気代がかかる
- 一度に作れる量が限られる
トースターで干し芋を作る方法
トースターは手軽ですが、火力が強く「焼き芋」や「焦げ」になりやすいため、注意が必要です。
トースターでの加熱手順
- 蒸したさつまいもを7mm〜1cm厚にスライス
- トースターの天板にアルミホイルを敷く(くっつき防止・焦げ防止)
- スライスしたさつまいもを重ならないように並べる
- 500W(弱モード)で5〜10分様子を見ながら加熱する
- スイッチが切れたら、そのまま庫内で10分放置(余熱で乾燥させる)
- ひっくり返してさらに5分程度加熱
- 冷めるまでトースター内に放置
焦げないための温度管理
トースターは直火に近い強い熱が出るため、油断するとすぐに焦げます。
一気に加熱するのではなく、「加熱→放置(余熱乾燥)」を繰り返すのが、しっとり仕上げるコツです。
室内で干し芋を作る方法(扇風機・除湿機活用)
マンションやアパートに住んでいて外で干せない方には、室内干しがおすすめです。
室内干しに必要な準備と環境
- 干し網またはザル
- 扇風機またはサーキュレーター
- 除湿機(あれば理想的)
- 乾燥した場所(エアコンやストーブが効いていない場所)
扇風機やサーキュレーターの使い方
- 蒸したさつまいもを7mm〜1cm厚にスライス
- 干し網やザルに重ならないように並べる
- 風通しの良い場所に設置
- 扇風機で風を当てる(直接ではなく、空気を循環させる程度)
- 除湿機を使って湿度を調整する
- 1日に一度裏返す
室内干しの期間と見極め方
室内干しの場合、2〜5日程度で完成します。
乾燥させる場所によっては2日ほどで頃合いになることもあるため、触って好みの固さになったら完成です。
注意点として、十分な換気を行い、カビに注意してください。
冷蔵庫で作る半生干し芋の簡単レシピ
天日干しも室内干しも必要ない、冷蔵庫で作る半生干し芋という方法もあります。
食品用脱水シート(ピチット等)を使う方法
- さつまいもを蒸して7mm〜1cm厚にスライス
- 食品用脱水シートに包む
- 冷蔵庫で24時間寝かせる
- 5〜10%の水分が抜けて、旨みと甘みが凝縮した半生干し芋の完成
冷蔵庫での保管時間と完成の目安
冷蔵庫なら真夏でも作ることができます。
さつまいもの水分量や厚み、冷蔵庫内の湿度によって完成日数は変わるため、約3日間を目安に様子を見ながら作ってください。
このまま食べても美味しいですし、オーブンで10分ほど軽く炙れば、より香ばしい干し芋になります。
干し芋作りにおすすめのさつまいも品種
干し芋作りでは、糖度が高く、ねっとりした食感の品種がおすすめです。
紅はるか:最も推奨される品種
干し芋に最も推奨される品種です。
糖度が高く、上品な甘さが特徴。干し芋にすると、しっかりした甘さとねっとりした食感が楽しめます。
シルクスイート:なめらかな食感
絹のように舌の上をするんと滑るような、なめらかな舌触りが人気の品種です。
濃厚ながらあとに残らない上品な甘さが特徴。干し芋に加工してもそのなめらかさを楽しめます。
安納芋:ねっとり濃厚な甘み
甘みが強く、ねっとりとした食感が魅力です。
しっとりソフトな食感の干し芋を作りたいときにおすすめですが、実が柔らかく崩れやすいので扱いに注意が必要です。
干し芋作りの基本工程と共通のコツ
どの方法で作る場合でも、基本工程は共通です。
さつまいもの下準備(洗い方・蒸し方)
- さつまいもをよく洗う
- 皮付きのまま蒸す(切ったり皮をむいたりすると旨みが逃げる)
- 丸ごと入る鍋やサイズを選ぶ
蒸し器や炊飯器での蒸し時間
【蒸し器の場合】
- 沸騰したら弱火にして1〜2時間じっくり蒸す
- 竹串を刺してスーッと通るまで柔らかくする
【炊飯器の場合】
- さつまいもを入れ、水を2合目まで入れる(芋が浸かる程度)
- 「玄米」または「普通」モードで炊飯
- 竹串がスッと通るくらいになったら完成
スライスの厚さと切り方
7mm〜1cm厚にスライスするのが一般的です。
縦方向にスライスするのが一般的ですが、輪切りにしたりスティック状にしたりと、切り方を変えることでも仕上がりの食感が変わります。
失敗しないための重要ポイント
- さつまいもは丸ごと加熱する(切ったり皮をむいたりしない)
- 少しゆですぎなくらいがちょうど良い(加熱が短いと固い干し芋になる)
- 熱いうちに皮をむく(冷めると皮がむきにくくなる)
- カビに注意する(湿度が高い時期は避ける)
各作り方の比較表
それぞれの方法の特徴を比較してみましょう。
調理時間と手間の比較
| 方法 | 調理時間 | 手間 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 電子レンジ (蒸す工程のみ) | 8〜12分程度 ※別途乾燥工程が必要 | 簡単 | ★★★ |
| オーブン | 約2時間 (片面1時間×2) | 簡単 | ★★★★★ |
| トースター | 約1時間 | やや難しい (焦げやすい) | ★★ |
| 室内干し (扇風機・除湿機) | 2〜5日 | 普通 | ★★★★ |
| 冷蔵庫 (脱水シート) | 24時間〜3日 | 簡単 | ★★★★ |
| 天日干し | 3〜5日 | 普通 | ★★★★★ (天候次第) |
仕上がりの食感の違い
| 方法 | 仕上がりの食感 | 特徴 |
|---|---|---|
| オーブン | しっとり柔らかめ | 100℃乾燥なら干し芋になる |
| 室内干し | やや固め〜柔らかめ (調整可能) | 天日干しに近い仕上がり |
| 冷蔵庫 | 半生、しっとり | 旨みと甘みが凝縮 |
| 天日干し | ねっとり、本格的 | 伝統的な作り方 |
干し芋の保存方法
完成した干し芋は、適切に保存することで長く楽しめます。
冷蔵保存の方法と期間
- 1枚ずつラップで包む(空気に触れないように)
- ジッパー付き保存袋に入れる(空気を抜く)
- 冷蔵庫で4〜14日程度保存可能
すぐに食べる場合は冷蔵庫で保管しましょう。
冷凍保存で長期保存する方法
- 1枚ずつラップで包む
- ジッパー付き保存袋に入れる
- 冷凍庫で3ヶ月〜半年保存可能
食べる時は、冷蔵庫でゆっくり解凍するのがおすすめです。
電子レンジで20〜30秒温めると、できたてのような柔らかさと甘みが楽しめますよ。
よくある失敗と対処法
干し芋作りでよくある失敗と、その対処法をご紹介します。
固くなりすぎた場合の対処法
干し芋が固くなりすぎてしまった場合は、電子レンジで20〜30秒温めると柔らかくなります。
または、表面を少し水で濡らしてからラップを巻いて電子レンジにかけてもOKです。
カビが生えないための注意点
湿度が高い時期は避けることが最も重要です。
室内で干す場合は、十分な換気を行い、除湿機を使って湿度を調整しましょう。
白い粉が全体的に吹いている場合は、さつまいもの糖分が結晶化したものなので食べても大丈夫です。
ただし、一部にだけ塊状の白いものや青・黒っぽいものが出ている場合はカビの可能性が高いため、食べないようにしてください。
干し芋の作り方まとめ
この記事では、電子レンジで作る干し芋の簡単レシピから、オーブンや室内干し、冷蔵庫を使った方法までご紹介しました。
- 電子レンジは蒸す工程に使用、500Wで8〜12分程度(様子を見て調整)
- オーブンなら100℃で片面1時間ずつ、合計2時間で完成
- 室内干しは扇風機と除湿機を活用して2〜5日
- 冷蔵庫なら食品用脱水シートで24時間寝かせて半生干し芋に
- おすすめ品種は紅はるか、シルクスイート、安納芋
どの方法でも、さつまいもは丸ごと蒸してから7mm〜1cm厚にスライスすることが基本です。
天日干し不要で、天候に左右されず、手軽に作れる干し芋で、自然な甘みを楽しんでくださいね。

