クローゼットの収納に便利と評判の滑らないハンガー。衣類が落ちにくく型崩れもしにくいと人気ですが、実は「使いにくい」と感じる人も少なくありません。
よくある悩みには以下のようなものがあります。
- 洗濯物が取り外しにくくてイライラする
- 急いでいる朝に衣類がサッと取り出せない
- ハンガー同士が絡まって使いづらい
- 表面がベタベタする気がする
- すぐに埃がついて汚れる
この記事では、滑らないハンガーの具体的なデメリット7つと、それぞれの対策方法を詳しく解説します。
- 滑らないハンガーの7つの具体的なデメリット
- ベタベタ感の原因と素材別の特徴
- デメリットを軽減する実践的な対策
- 滑らないハンガーが向いている人・向いていない人

滑らないハンガーとは?基本的な特徴
滑らないハンガー(ノンスリップハンガー)は、表面に特殊な加工が施されているハンガーのことです。通常のプラスチックハンガーと違い、衣類が滑り落ちにくいため、キャミソールのような肩紐が細い衣類も安心して掛けられます。
主な素材の種類(起毛・PVCコーティング・ゴムコーティング)
滑らないハンガーには、主に3つの素材タイプがあります。
| 素材タイプ | 特徴 | 主な課題 |
|---|---|---|
| 起毛素材 | 表面がベルベットのように起毛していて摩擦が強い | 埃がつきやすい、絡まりやすい |
| PVCコーティング | ポリ塩化ビニルで表面加工、適度な滑り止め効果 | 長期使用で可塑剤がにじみ出し、ベタつく可能性がある |
| ゴムコーティング | ゴム状の特殊コーティング、強力な滑り止め | ベタつきやすい傾向、経年劣化で性能低下 |
購入前に素材を確認することが重要です。
滑らないハンガーの7つのデメリット
便利な滑らないハンガーですが、実は7つの主なデメリットがあります。
①洗濯物を取り外しにくい
滑らないハンガーの最大のデメリットは、洗濯物を取り外す時に非常に手間がかかることです。通常のハンガーなら、衣類をスッと引き抜けますが、滑らないハンガーは摩擦が強いため、Tシャツなどを外す際に首元が引っかかってしまいます。
対策:洗濯物はハンガーごとクローゼットに収納する習慣をつけると、このデメリットは解消できます。
②クローゼットから衣類をサッと取り出せない
忙しい朝に衣類がスムーズに取り出せないのも大きなデメリットです。摩擦で引っかかり、慌てて服を引っ張ると首元が伸びてしまうこともあります。
家族の中で「服を引っ張って取り出す習慣がある人」には特に不向きです。
③ハンガー同士が絡まりやすい
滑らないハンガーは表面の摩擦が強いため、クローゼット内でハンガー同士が絡まりやすいというデメリットがあります。特に起毛素材のハンガーで顕著です。
④埃がつきやすい
滑らないハンガーの素材は、通常のハンガーより埃がつきやすいという特徴があります。特に起毛素材は、ベルベット状の表面に埃や衣類の毛が絡まり、見た目が汚くなってしまいます。
対策:定期的に粘着ローラーや濡れタオルで埃を取り除くと、清潔な状態を保てます。
⑤デリケート素材の衣類が引っかかることがある
シルクやサテンなどのデリケートな素材の衣類は、滑らないハンガーから取り外す際に引っかかりやすく、繊細な生地を傷める可能性があります。ニット類も繊維が引っかかって毛玉の原因になることがあるため注意が必要です。
⑥外干し・洗濯用としては基本的に不向き
多くの滑らないハンガーは、屋内での収納用として設計されています。取り扱い説明書にも「屋内でご使用ください」「濡れた衣類には使用しないでください」と記載されていることがほとんどです。
理由は以下の通りです。
- 濡れた衣類を掛けると色移りのリスクがある
- 湿気によりカビが発生する可能性がある
- 屋外使用でコーティングが劣化しやすい
対策:収納用と洗濯用でハンガーを使い分ける必要があります。
⑦引っ張って取り出す習慣がある人には合わない
普段から「服をハンガーから引っ張って取り出す」習慣がある人には、滑らないハンガーは不向きです。家族の中でも使い勝手の感じ方が異なるというケースがよくあります。丁寧にハンガーごと取り出す人には便利ですが、急いで引っ張って着替える人にとっては、かえってストレスの原因になってしまいます。
滑らないハンガーのベタベタ感について
「滑らないハンガーはベタベタするの?」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。実は、素材の品質や経年劣化によってベタベタ感は異なります。
素材によってベタベタ感は異なる
すべての滑らないハンガーがベタベタするわけではありません。ベタつきを感じやすい素材と、感じにくい素材があります。
- ベタつきやすい傾向:ゴムコーティング、一部の低品質な起毛素材
- 比較的安定的:高品質なPVCコーティング、高品質な起毛素材
PVC(ポリ塩化ビニル)樹脂は可塑剤を含んでおり、密閉環境での保管や経年劣化により、可塑剤が表面に染み出してベタつくことがあります。一方、ゴム系コーティングは素材の性質上、ベタつきやすい傾向があります。
ベタベタしにくい素材の選び方
ベタベタ感が気になる方は、以下のポイントで選ぶと良いでしょう。
- 高品質なメーカー製品を選ぶ(無印良品、ニトリなど)
- 口コミで「ベタベタしない」と評価されている商品を選ぶ
- ゴムコーティングよりPVCコーティングやABS樹脂を優先
- 通風性の良い環境で保管する
完璧に滑らないよりも「適度に滑らない」タイプの方が、使い勝手とベタつきのバランスが良い傾向にあります。
デメリットを軽減する対策
滑らないハンガーのデメリットは、工夫次第で大幅に軽減できます。
①洗濯→乾燥→クローゼット直行のルーティンを作る
最も効果的な対策は、「洗濯→乾燥→そのままクローゼットへ」というルーティンを作ることです。この使い方なら、「取り外しにくい」というデメリットが完全に解消されます。洗濯物を取り込む手間が減り、畳む作業も不要になります。
②用途別にハンガーを使い分ける
洗濯用と収納用でハンガーを分けるのも有効な対策です。洗濯用には通常のプラスチックハンガー(取り外しやすい)、収納用には滑らないハンガー(型崩れ防止)というように分けることで、それぞれのメリットを最大限に活かせます。
③定期的に埃を取り除く
月に1回程度、粘着ローラーで埃を取るか、濡れタオルで拭くことで清潔な状態を保てます。衣替えの時期にまとめて掃除するのも効果的です。
④オープンエンド型を選ぶ
オープンエンド型(片方に切れ込みが入っているタイプ)なら、ハンガーを掛けたまま衣類の出し入れが可能になります。特にパンツやスカート用で採用されており、「取り出しにくい」というデメリットを大幅に軽減できます。
⑤適度に滑るタイプを選ぶ
「全く滑らない」よりも「適度に滑らない」タイプのハンガーを選ぶのも賢い選択です。このタイプは洗濯用にも収納用にも使え、取り外しやすさと滑り止め効果のバランスが良く、ベタベタしにくい傾向にあります。
滑らないハンガーが向いている人・向いていない人
滑らないハンガーは万能ではありません。人によって向き不向きがはっきり分かれるアイテムです。
向いている人の特徴
以下のような方には、滑らないハンガーが非常に便利です。
- 洗濯物をハンガーごと収納する習慣がある人
- クローゼット収納を効率化したい人
- 衣類を丁寧に扱う習慣がある人
- キャミソールなど肩紐が細い衣類が多い人
- 省スペースでたくさんの衣類を収納したい人
- 衣類の型崩れを防ぎたい人
向いていない人の特徴
一方、以下のような方にはストレスになる可能性が高いです。
- 服を引っ張って取り出す習慣がある人
- 朝の準備を急いでしたい人
- 外干しメインで洗濯している人
- ハンガーのこまめなお手入れが面倒だと感じる人
家族で使う場合の注意点
家族で滑らないハンガーを使う場合、使い勝手の感じ方が人によって異なることを理解しておきましょう。「自分には便利だが、夫や子供には合わなかった」というケースは珍しくありません。家族全員で使う場合は、少量(5〜10本)を試してから大量購入することをおすすめします。
購入前に確認すべき3つのポイント
滑らないハンガーで後悔しないために、購入前に必ず確認すべきポイントが3つあります。
①使用目的を明確にする(収納用か洗濯用か)
まず、どの用途で使うのかを明確にしましょう。「洗濯して乾いたらそのまま収納したい」という使い方をする場合は、取り扱い説明書で「乾湿両用」「洗濯対応」と記載されているか必ず確認してください。
②素材の特性を理解する
素材によって使用感が大きく異なります。ベタベタが気になる場合はPVCやABS樹脂を優先し、ゴムコーティングは避けるなど、自分が何を重視するかによって最適な素材が変わってきます。
③生活スタイルに合っているか確認する
朝の準備に時間をかけられるか、衣類を丁寧に扱う習慣があるか、クローゼットの整理整頓が好きかなど、自分や家族の生活スタイルに合っているか確認しましょう。
まとめ:滑らないハンガーのデメリットを理解して賢く選ぼう
滑らないハンガーには7つの主なデメリットがありますが、使い方の工夫で多くは軽減できます。
- 最大の対策:「洗濯→乾燥→そのままクローゼットへ」というルーティンを作ること
- ベタベタ対策:高品質なメーカー製品を選び、通風性の良い環境で保管する
- 素材選び:用途に応じてPVCコーティングやオープンエンド型を検討する
- 購入前:少量を試して、本当に自分に合っているか確認する
滑らないハンガーは、収納用として適切に使えば非常に便利なアイテムです。自分や家族の生活スタイルを振り返った上で、用途に合った製品を選ぶことで、クローゼット収納がより快適になります。

