「全固体電池ってニュースで毎日のように聞くけど、結局いつ実用化されるの?」
「どうせ実用化できない夢の技術なんでしょ…」
そんな風に思っていませんか?
実は、 私も電気自動車(EV)関連のニュースを見るたびに、「で、一般人の私たちにはいつ関係あるの?」とモヤモヤしていました。

車好きでもない限り、2027年だとか2030年だとか言われてもピンときませんよね。
しかし、実は私たちのすぐ身近なところで、すでに全固体電池の実用化が始まっていることをご存知でしょうか。
この記事では、なぜ実用化できないと言われてきたのかという謎を分かりやすく解き明かしつつ、すでに販売されている「次世代の全固体モバイルバッテリー」について徹底検証します。
- EV(電気自動車)での本格的な実用化は2027年以降と言われている
- しかし、スマホなどを充電するモバイルバッテリーの領域では既に実用化・一般販売されている
- 従来のリチウムイオン電池のような「発火・爆発リスク」が原理上ほぼゼロになった
全固体電池が「実用化できない」と言われていた2つの理由

そもそも、なぜあれほどまでに「全固体電池はまだ無理だ」と言われていたのでしょうか。
理由はシンプルです。「車を動かすほどの巨大なエネルギー」を安く大量に作るのが、とてつもなく難しかったからです。
1. 固体電解質の量産と「密着性」の壁
従来の電池は中に「液体」が入っていますが、全固体電池は名前の通り中身がすべて「固体(カチカチの物質)」です。
固体の物質同士を隙間なくピタッとくっつけて電気を流し続けるのには、途方もない精密技術が必要でした。
少しでも隙間ができると、途端に電池として機能しなくなってしまうんです。

2. 設備投資と製造コストが莫大
さらに、全固体電池を作るためには、これまでの電池工場を一度リセットして、専用の全く新しい設備をゼロから作る必要がありました。
そのため、今のリチウムイオン電池の何倍もの製造コストがかかってしまいます。
「技術的には作れるけれど、高すぎて誰も買えない」という状態が長く続いていたのが実情です。
「では、いつ実用化される?」→実はもうスマホ充電器で実用化されてます
「じゃあ、やっぱり私たちには当分関係ない話じゃん…」
そう思いますよね。
確かに、トヨタや日産といった車メーカーが「車載用」として本格量産するのは、2027年から2028年頃と言われています。
しかし、車を動かすほど巨大な出力ではなく、「スマホを充電するくらいの小さなバッテリー」であれば話は別です。

実は現在、ポータブル電源市場で実績のあるブランド「BigBlue」などから、全固体電池を搭載したモバイルバッテリーがすでに一般発売されています。
ニュースで騒がれていた未来の技術は、いつの間にか私たちのポケットに入るサイズになって届いていたんです。
爆発しない安心感。BigBlue「全固体モバイルバッテリー(PF8)」の凄さ
「でも、今までの安いモバイルバッテリーと何が違うの?」
ここが一番気になるところですよね。
結論から言うと、「カバンの中で爆発・発火する恐怖」から完全に解放されること。
これこそが、数千円高くても全固体電池を選ぶ最大の理由です。
BigBlueが発売した全固体モバイルバッテリー(PF8)の凄さを、5つのポイントで解説します。

1. 液漏れ・発火リスクを極限まで低減
夏場の熱い車内でスマホのバッテリーが膨張したり、駅でモバイルバッテリーから発煙したというニュースを見たことがありませんか?
あれは、従来の電池の中に入っている「可燃性の液体」が原因です。
全固体電池は液体を使っていないため、リュックの中で押しつぶされても、うっかり落として衝撃を与えても、発火するリスクが原理的に激減しています。

2. いざという時のお守り。自己放電「月1%未満」
防災リュックの中にモバイルバッテリーを入れている方も多いはず。
でも、いざ停電した時に取り出してみたら「放電しきっていて残量がゼロだった…」なんて絶望的な経験、ありませんか?
従来の電池は置いておくだけで月に3〜5%ほど電力が減ってしまいます。
しかしPF8は、革新的な技術により放電率をわずか「1%未満」に抑えました。
引き出しの奥に入れっぱなしにして半年経っても、しっかり電力を保持してくれます。
3. 氷点下の雪山から、炎天下の真夏まで対応
冬のスキー場や、真夏のキャンプ場で「スマホの充電が急激に減った」「モバイルバッテリーが冷えすぎて動かない」という経験はありませんか?
全固体電池は温度変化にも圧倒的に強いため、過酷な環境でも安定して充電を行えます。

4. 名刺サイズで170g。邪魔にならないコンパクトさ
「安全性が高いってことは、レンガみたいに重くてデカいんでしょ?」
いえ、実はPF8は名刺とほぼ同じサイズ、重さもたったの約170gしかありません。
それでいて最新のiPhoneを1回以上余裕でフル充電できる8000mAhの容量を持っています。
5. ワイヤレス&有線(PD20W)で2台同時充電
スペック面でも妥協はありません。
背面にマグネットでピタッとくっつくワイヤレス充電に対応しながら、ケーブルを繋げば20Wの急速充電も可能です。
AirPodsとスマホを同時にパパッと充電できるので、出先での「充電切れの焦り」とおさらばできます。

正直レビュー:全固体モバイルバッテリー(PF8)の3つの弱点
ここまで「全固体電池はすごい!」と持ち上げてきましたが、良いことばかり書く気はありません。
数ある最新モバイルバッテリーと比較したとき、PF8には明確な「3つのデメリット」が存在します。
購入後に「失敗した…」とならないよう、率直にお伝えします。
- 8000mAhで約7,000円。圧倒的に「割高」
- PD20W出力は、最新モデルと比べると物足りない
- ノートパソコンは充電できない
弱点1:価格が高い(コスパは最強ではない)
率直に言って、8000mAhという容量に対して約7,000円という価格は、現在のモバイルバッテリー市場の相場(2,500円〜4,000円程度)からすると「かなり割高」です。
あくまで「最先端の全固体電池」と「絶対に爆発しない安心感」にお金を払う製品であり、純粋なコスパ(1円あたりの充電量)を求めるなら、従来のリチウムイオン電池モデルを買うべきです。
弱点2:PD20W出力は、最新モデルの中では「ギリギリ合格点」
最近の最新モバイルバッテリーは、スマホ向けでも30W〜45W程度の高出力に対応しているものが増えています。それらに比べると、本体への充電やスマホへの給電が「PD20W」というのは、やや物足りなさを感じる数値です。
「超スピードで今すぐ100%にしたい!」というよりも、「バッテリーの劣化を防ぎながら、安全・着実に充電する」という思想の製品だと割り切る必要があります。
弱点3:ノートパソコンには充電できない(容量・出力不足)
前述の通り最大出力が20Wのため、60W以上の高い電力を必要とするノートパソコンの充電には対応していません。
また、8000mAhという容量はスマホ(iPhoneなど)を約1.5回充電できるサイズ感であり、「タブレットとPCをまとめてフル充電したい」といったヘビーユーザーには少なすぎます。
【比較】従来のリチウムイオン電池とどっちを買うべき?
ここまで全固体電池のメリットをお伝えしましたが、全員に全固体電池のPF8をおすすめするわけではありません。
それぞれの違いをまとめました。
- 全固体電池(PF8)がおすすめな人:
絶対に発火させたくない人、子供に持たせる人、防災リュックに入れっぱなしにしたい人、アウトドアが好きな人。 - リチウムイオン電池がおすすめな人:
とにかく1000円台で安く済ませたい人、パソコンもガンガン充電できる20000mAh以上の超大容量が欲しい人。
正直なところ、全固体電池はまだ最新技術のため、同じ容量のリチウム電池と比べると価格は高めです。
しかし、「いつ発火するかわからない不安」を抱えて安いバッテリーを持ち歩くより、「絶対に爆発しにくいという安心感」をお金で買う価値は十分にあるはずです。
全固体電池の実用化に関するよくある疑問
最後に、よくある全固体電池についての疑問にお答えします。
Q. なぜ車より先にスマホ用モバイルバッテリーで実用化されたの?
車のバッテリーには、スマホの数千倍という巨大な容量とパワーが求められ、それを安く大量生産する技術のハードルが極めて高いからです。
一方、モバイルバッテリー程度の小さな容量であれば、現在の技術でも十分に生産・製品化が可能なため、一足先に私たちの手元に届くようになりました。
Q. 全固体電池の寿命はどれくらい向上している?
製品にもよりますが、充放電のサイクル寿命が従来のリチウムイオン電池の数倍〜10倍近く長くなると言われています。
電解液の劣化が起きないため、スマホを機種変更したあとも、バッテリー自体は長く使い続けることができます。
Q. 飛行機への持ち込みは可能ですか?
BigBlue PF8(8000mAh)は、従来のモバイルバッテリーと同様に機内持ち込み(預け入れは不可)が可能です。
むしろ気圧や温度の変化に強いため、旅行用としてはこれ以上ないほど最適な選択肢です。

